5月14日(月)

今回のニューヨークでの滞在は、ゆっくりと美術館を観る時間がありました。
世界4大ミュージアムの中の一つ「メトロポリタン美術館」、
春休みに敬君を誘って
観に行った映画「ナイトミュージアム」の舞台になった「自然史博物館」。

      

メトロポリタンミュージアムは、沢山の歴史ある素晴らしい展示品に圧倒されてしまいます。
ゆっくり観たら半日はかかってしまうほど見所一杯。
2時間も観ていたらぐったりしてしまいました(笑)。
自然史博物館は、世界中の動物がそれぞれの分野に分かれて小さなケースの中で
リアルに展示されています。その小さな空間に演出された動物達のストーリーにも感心。
入り口にあるテラノサウルスの骨の標本も映画の通り。

    

    

滞在中に日本の観光会社が主催する現地ツアー「ゴスペルを聞いてソールフードを食べるツアー」に
申し込みをしてみました。
なかなか行く事が出来ない黒人街ハーレムの教会で開催されるゴスペルのコンサート。
ゴスペルは、奴隷としてアフリカから連れて来られた黒人たちが、苦しい奴隷生活から救いを求めるため
キリスト教を信仰し賛美歌を唄う代わりに自分達らしい賛美歌を奏でる事から始まったもの。
これが、ジャズやロックの原点ともなっているのですが、
実際に聴いたゴスペルは、ポップで軽快で想像していた音楽とはかけ離れた明るいものでした。
バンドのリズムに一人の黒人シンガーが先導して会場に来ている人、
みんなで頭上にあるモニターの歌詞をみながら唄うのです。



リズミカルではあるけれど、別の部分では黒人達の生きるエネルギーを体で感じるとても神聖で貴重な夜でした。
そして、コンサートの後は「ソールフード」を食べるため移動。
ハーレムの中にある「クリントン」他 有名人も訪れたというお店に案内をされたのですが、
メンバーの中のHさんが申し込みをしてくれた際に「ゴスペルと韓国料理(ソールフード)」と言っていたので
私達は、韓国料理(焼肉)だと思い込んでいたのでした。
「今夜はアメリカンビーフでドカーン!っと食べよう♪」などと焼肉を食べる意欲満々。
でも、神聖なゴスペルを聞いた後に「焼肉?」っと違和感に気がついたのでした。
「ソールフード」って韓国の「ソール」じゃなくて「魂」の「ソール」じゃん!
そもそも韓国料理だとしたら「コレアンフード」でしたね!っと皆で大爆笑!
「魂」の「ソール」だとしたら精進料理?っと焼肉から一転、
精進料理になった事を少しがっかりしたのでした。
そして実際に出された料理は、フライドチキンにコーンパン、魚のフライにポテトサラダ、最後にはドカーン!っと
コッテリ味付けされたスペアリブ。
韓国料理に匹敵するようなボリュームで驚きでした。

    

私達の乏しい創造力はまたも外れ。
昔、黒人が奴隷だった頃、ご主人さまが食べ残したものを食べるのに一度火を通して料理し直したもの
それが「ソールフード」と呼ばれるものだそうで。
「魂」の「ソール」とは、全く関係ないとか。(笑)
そして、私達の当初の想像通り「アメリカンビーフをガツーン!」と食し
ニューヨーク最後のを楽しい時間を過したのでした。

つづく・・・・。